12月3日(日)の鎌倉宮は晴れて澄み切った空と紅葉のコントラストが美しく、
なんだか12月とはいえ「初冬」というより「晩秋」といった趣きでした。

ちょうどお日取りもよかったのか、鎌倉宮では結婚式も行われていましたが
鎌倉芸術祭の参加イベント「
雅楽を楽しむ 〜笙・篳篥・龍笛の響き〜」も
この日無事開催されました。

「雅楽」というと、身近な存在ではないのが一般的で、ちょっとかしこまった場で
聞く事ができるものという印象があるかと思います。
このイベントは「
伶楽舎」のメンバーである
中村華子さん(笙)、鈴木絵理さん(篳篥)、八木千暁さん(龍笛)が
演奏をしながら、それぞれの楽器や雅楽の歴史をわかりやすく紹介してくれる
というもの。


八木千暁さん(龍笛)

鈴木絵理さん(篳篥)

中村華子さん(笙)
中でも興味深かったのは、雅楽で使う譜面の読み方を教えていただいた事。
譜面はぱっと見、カタカナや黒点が並んでいて何が何やらわかりません。
それは雅楽ならではの「口伝(くでん)」という練習方法があって、
初めて理解できるものです。
口伝とは字のごとく、口から教わること。
先生の歌を聴いて、一緒に歌う事で覚え、さらにそれを歌った音の通りに楽器で
表現するという方法で、初めて演奏する事ができるということです。
すごく時間のかかる取得方法ですが、そこからあの優雅と表現できる音色が
生まれるのかと思うと感慨深く思いました。
そして、会場で配っていただいた譜面を元に、鼓のリズムを膝をぽんぽんと
打ちながら体験したのも、なかなか新鮮でした。
伶楽舎の皆さんからの口伝あってこそ、あの難しい譜面をなぞる事ができました。
もし伝承する「人」が途絶えてしまった場合、譜面だけが残っても
雅楽自体が途絶えてしまう事になるでしょう。
神社の結婚式等の場以外でも、雅楽がもっと演奏され、人から人へ伝えられ、
今の時代に芸術音楽として残っていくよう、多くの人がより興味を持って
もらえたらと思います。
最後に3人で演奏されたのは「星に願いを」。中村華子さんの編曲との事です。
古典の曲ではなく、現代の曲をアレンジして聴く雅楽の調べはまた味わい深い演奏でした。
ご来場の皆さま、そして
伶楽舎のお三方、本当にありがとうございました!